近年、こころの病気になる人たちは急増し、国内の患者数は300万人以上に及んでいます。
こころの病気は自分には無関係と思っていませんか?まずはご自身にも関係のある問題として、こころの病気を理解しましょう。
こころの病気といえば、うつ病をイメージされる方が多いでしょうが、他にも統合失調症やパニック障害、躁うつ病、強迫性障害、薬物依存症、発達障害など様々な病気があり、症状も個人によって様々です。いずれも、誰でもかかる可能性があり、特別な病気ではありません。
長い時間をかけてつきあっていくものもありますが、生活習慣病と同じように、治療を続けて症状を上手にコントロールしながら生活することもできるのです。
精神科の治療は、精神科医が薬物療法をおこないながら、あわせて面接を通して人間関係の改善や社会適応能力の向上を図るための指示や助言などをおこなうのが一般的です。
薬物療法と精神科医との面接とともに、同じような病状の方のグループでおこなう集団精神療法、家族が相談する家族療法、作業療法やデイ・ケアなどのリハビリテーションプログラムを受けることもできます。
先に述べましたが、こころの病気は誰でもかかり得る病気です。からだの病気と同じように、不調に気づいたら、早めに適切な治療を受けることが回復にとって重要です。
もし、ご本人やご家族に下記のような症状がある場合は早めの相談が大事です。
気が沈む・・・ゆううつ。何をするにも元気が出ない。
イライラする。怒りっぽい。
理由もないのに気持ちが落ち着かない、不安な気持ちになる
胸がどきどきする、息苦しい。
何度も確かめないと気がすまない。
誰もいないのに、人の声が聞こえる。
誰かが自分の悪口を言っている。
何も食べたくない、食欲がない。
なかなか寝付けない、睡眠できない。夜中に何度も目が覚める。
症状が重くて、外来治療では治療効果があがらないとき、十分な休養が必要なとき、自殺などの危険があるときには、入院治療が必要になります。
ご相談いただいた結果、当院の外来受診、またはリハビリテーションや在宅支援の提供、もしくは入院となる場合があるかと思います。当院では患者様のニードにあわせたサポートができるよう、様々なサービスを提供しています。